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夏が暑いと冬は大雪は本当?温暖化で雪は減少する?北海道の天気の疑問

夏の空

暑かった2023年の夏

2023年8月23日には、札幌市中央区で観測史上最も高い気温を更新しました。

36.3度、13時56分で統計開始の1876年からで最高気温とのこと。

更に、札幌は2023年3回目の猛暑日35.6度を観測して、ひと夏に3回の「猛暑日」は2021年と並んで1位タイの記録です。

道内は38日連続真夏日で1994年以来29年ぶりに観測史上最長を更新。

もう少し暑さは続くようですが猛暑日になることはなさそうです。

暑かったですね💦ちょっと一息。

さて、「夏が暑いと冬は大雪」とよく聞きますがこれは本当なのでしょうか.。

少なくとも「お盆を過ぎたら涼しくなる」は今年の猛暑で言えなくなりましたよね・・。

「夏が暑いと冬は大雪」は本当か

「夏が暑いと冬は大雪」という言い伝えの様なものがあります。

例えば2021年を考えてみると、涼しさを期待されての東京オリンピックマラソン・競歩が札幌で開催されましたが記録的な暑さになりました。

そしてその冬、2021年から2022年にかけてはドカ雪が2度あり交通や物流が麻痺、緊急車両が渋滞に巻き込まれたり、ゴミ収集車が通れなくてゴミ収集も難しい時がありました。

道路が通れないくらいの雪山で自家用車の駐車もできない箇所も出て社会的問題になりましたよね。

2010年と2013年も猛暑の後の冬はともに豪雪となったのは事実なので、猛暑の年の冬は大雪になりやすい傾向のようです。

まさに「夏が暑いと冬は大雪」の通りになりました。

でも、結論からいうと科学的に証明されたものではありません

経験上でこんな年が多いと認識して伝わってきたことになります。

夏の暑さで冬の雪の様子がわかることは今のところは手段がないということになります。

ただ、夏が暑いと日本海の表面水温が高くなり、冬に雪雲が発生しやすくなり大雪になるという傾向はあるそうです。

2023年は日本海の水温が例年に比べて異常に高い状態。

ここに台風がやってくると、海水をかきまわしてくれ一気に水温が下がる場合もあるそうなんです。

だから気象予報士さん達もまだよめないんですね。

今後、日本海にやってくる台風の程度がこの冬の積雪量のキーワードとなってきそうです。

スポットクーラーと除雪機の売れ行きが好調

2023年夏がとても暑いため札幌市内にも色々と影響がありました。

・暑さを避けるため授業を短縮する小学校

・全道で初の熱中症警戒アラートがでた

・猛暑で農作物の育成に影響あり

そしてスポットクーラーの売れ行きが昨年の11倍~13倍となったそうです。

エアコンは手に入っても工事の日程があわずなかなか設置に至らないため工事が必要ないスポットクーラーが注目されたんでしょうね。

夏の空

そして暑い中でも除雪機は過去最速で売れはじめました。

人気機種は完売しているお店もあるようです。

一昨年の大雪と去年の半導体不足で除雪機が買えなかった方が早めに購入している模様。

もしかすると「夏が暑いと冬は大雪」という説も信じての購入かもしれないですね。

まとめ

温暖化で積雪量が減るのかと思いきや、北海道の場合は逆に温暖化で雪が増えてくるのだそうです。

日本海の水温があがっているため、大陸からやってくる風にたくさんの水蒸気が補給されて雪雲が多くなると予想されています。

エルニーニョ現象がおきると冷夏、ラニーニャ現象がおきると猛暑と覚えていたのですがどうも一概には言えないようです💦

結局、なんとなくのパターンはつかんでいるものの詳しい因果関係はまだわからないということですね。

ちなみに2010年以降は冷夏と判断された年はありません。

来年も暑い夏を覚悟した方がよさそうですね。

七夕