札幌-その他

北菓楼札幌本館前のチャチャニレの木 再開発の片隅にある物語

北1西5再開発の片隅にあるニレの木

北1西5旧HBC跡地では再開発がすすめられています。

新しく建設されるビルは、地下2階、地上26階建てで北棟と南棟の2棟構成を予定しています。

かなり大きな再開発となっています。

k1n5

引用:NTT都市開発

ちょうど隣にある北菓楼前にニレの木があるのをご存じでしょうか。

ニレの木

ニレの木は今回の再開発によってできるビルの南棟とその隣にある北菓楼の間にあります。

ニレの木

ここにはかつて樹齢500年ものチャチャニレの木(アイヌ語で長老のニレの木)があったそうです。

老木化で手入れができない状況により昭和42年に惜しまれながら伐採された記録があります。

チャチャニレの木は市民の憩いの場だった

現在の北菓楼札幌本館は旧道庁立図書館(旧文書館別館)だった歴史的建造物を建築家の安藤忠雄さんが歴史的な物を残しつつ内装を中心としてモダンにデザインした建物です。

北菓楼建物

北菓楼が札幌本店としてオープンしたのは2016年のことです。

でも、この建物ができたのは1926年。

とても歴史のある建物なんです。

北海道で一番最初の図書館としてオープンしました。

札幌の開拓時代には、たくさんのニレの木を伐採して土地を開拓していったそうです。

ここにかつてあったチャチャニレの大木は残すことにしたんでしょうね。

その当時は水飲み場があり、木は高さ約二十メートル、根元周りは約五メートルあったそうです。

ニレの木の木陰が皆の憩いの場でもあったようです。

図書館の横ですから本を読む人もいたかもしれないですね。

内装は当時の大理石を残した部分と現代の建築の両方が生かされている素敵な建物です。

北菓楼階段北菓楼本棚

再開発の片隅でニレの木はどうなる?!

冬を超えて葉がなくなっているニレの木ですが、かつて伐採されてしまったチャチャニレの木と同様に札幌が様変わりする様子をみているようです。

ニレの木

北一条通りはたくさんの車や人が通りますが、ニレの木は静かにたたずんでいます。

ニレの木

これから本格的に再開発に入る場所ですが、この場所なら伐採される心配はなさそうと思っていたのですが・・・

再開発後のイメージ図では、ニレの木の場所が北菓楼前に移動しているか、ビルのガラスに映っているのが現在のニレの木なのか微妙な感じです💦

北1西5南棟外観

引用:NTT都市開発 南棟イメージ図

ニレの木目線からみた札幌の絵本があるそうですよ。

にれの街

人間の都合で伐採はしないでほしいなぁと思いながら、再開発の進捗とニレの木の状況も見守っています。