札幌-その他

札幌の人口は200万人にとどかず初の減少へ 今後の人口は増加?減少?

マンション

札幌の人口は200万人にとどかず初の減少へ

2017年頃から、「今年こそ人口が減りますよ」と予想され続けながらずっと増え続けてきた札幌の人口。

2022年になって正真正銘人口減となったそうです。

これは毎年1月1日の住民基本台帳を基にしたもので前年の1月1日よりは少ない人口だったとのこと。

札幌は政令指定都市になった1972年以降は、人口がずっと増え続けてきました。

でも、出生数が減り日本全体の人口も減るので札幌も同様に減少してくものと予想されていたんです。

ところが、人口流入による「社会増」が出生数減少の「自然減」を上回り札幌の人口が増えてきた形になります。

2020年の社会増の中身を見てみると、札幌から出ていく人より入ってくる人の方が多いということがわかります。

2020年の社会増

図:2020年の札幌の転入出

札幌に流入してきた人たちの属性は?

札幌に移住してくる人たちは、北海道内の札幌以外の場所に住んでいる方々が多くを占めています。

札幌市の他は江別市・恵庭市・千歳市、今後は北広島市へも人が流れると予想されます。

どういう属性の方々が札幌にやってくるかというと20歳前後の若者と通院が必要な高齢者と大きく2つに分けられます。

若者は進学や就職を機に拠点を変えるというのは理解できると思います。

札幌では他の北海道地方都市に比べてたくさんの学校や企業があり、選択肢が多いからです。

コロナウイルスの影響により道外へ進学や就職を考えていた人が、道内にとどまっているため札幌への流入が増えたのではないかという説もあります。

そして高齢者も同じく病院やサービス高齢者住宅が札幌に多いため移住してきます。

結局、人が集まるところで企業も事業展開をしますし、それにより人が集まってきますよね。

更には子供や親が札幌に出るのであれば自分たちも一緒にと30代から50代の人たちが一緒に札幌に移り住むこともあるでしょう。

そういった流れで札幌に人が増えてきて、新しいマンションや建物も次々と建てられています。

マンション

今後の札幌の人口予想

2021年から2022年にかけては、コロナウイルスの影響で引っ越しに歯止めかかっていたり、人の動きも鈍くなっている状況下なので人口減少につながったとも考えられます。

出生数が減っているため人口減少と予測されましたが、社会増減はなかなか予測できませんからね。

コロナウイルスが収束してまた人が動き出すと、北海道内の方は便利な札幌圏へ移住してくる人も多くなるのではと予測します。

北海道民にとっては東京のような遠い超大都会よりも「近くの都会」である札幌は魅力的だと思うからです。

同じ地方なだけに、身近に感じておりその素晴らしさをより感じているのかもしれません。

自治体は減っていくと予測していますが、私はコロナが落ち着けばいままでと同じく社会増になっていくと予測しています。

卸センター跡地

写真:北6東2・東3はマンション、ホテル、病院ができる予定

https://sapporokara.com/2021/10/09/oroshiuricenter/

現在の人口・区別

2022年1月1日現在の札幌の人口は「1,972,381人」です。

札幌市は10区からなりますが、区別で見ると人口が多いのは北区、東区、中央区の順になります。

区別人口

また、どの区も女性が多いことがわかります。

男女別では平成に入ってからはずっと女性の方が多い状態です。

中央区は子供が少なく、北区、東区は70代の方が多い等このグラフからも読み取れることがたくさんあります。

このようなグラフはSMART CITY SAPPOROで確認することができます。

https://data.pf-sapporo.jp/

区別施設

区別の施設をみていくと、公園が一番多いのが清田区、病院や保育施設が多いのが中央区等と生活に必要なデータがたくさんあります。

このオープンデータで色々調べて札幌の自分の住みやすい場所をみつけていくのもいいかもしれないですね。

札幌は再開発が活発です。

病院や商業施設が増えれば働く人も増え、周りに様々な施設が派生してでき更に人口増加につながります。

このようにできた街をまたデータ化して次の街に生かすというICT活用も今後は一般的になってくることでしょう。

住民目線を大事にしたデータ活用が、今後の札幌人口に影響してくるかもしれませんね。

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