札幌市内に2か所あったスーパー銭湯「極楽湯」2店舗の跡地に新たにマンションと商業施設ができることがわかりました。
極楽湯は2003年開業の「さっぽろ弥生店」(中央区北3条西12丁目)2005年に開業の「さっぽろ手稲店」(手稲区前田2条13丁目)の2館。
両館とも2021年夏に惜しまれながらの閉館となりました。
跡地に何ができるのか、2か所それぞれをご紹介します。
「極楽湯さっぽろ弥生店」跡地
弥生店跡地は、植物園も近く自然豊かな環境ですし、西11丁目駅まで徒歩9分、札幌駅までも徒歩13分程でアクセスも良好です。
こちらに建設予定なのはマンションと商業施設になります。
マンションはEAST棟とWEST棟に分かれており、それぞれ分譲マンションと賃貸マンションになります。
EAST棟-分譲マンションで15階建て80戸
WEST棟-賃貸マンションで15階建て70戸
(マンションはJR北海道と大京の協業)
WEST棟には商業施設も含みます。
引用:JR北海道
商業施設にはスーパーやフィットネスクラブが入る予定です。
既存建物解体が2022年上期から行われる予定で、開業は2025年春の予定です。
写真:閉店後の極楽湯さっぽろ弥生店
「極楽湯手稲店」跡地
手稲店跡には、生鮮市場等のスーパーやショッピングセンターが隣接しており手稲駅からも徒歩9分の場所にあります。
新たに建設予定なのは賃貸マンションと商業施設の複合開発です。
賃貸マンションは5階建て、1LDK63戸、2LDK4戸の予定。
周辺にはスーパー生鮮市場の他にコメダ珈琲、シャトレーゼ、サツドラ等があることから人気が出ること間違いない賃貸マンションです。
マンションを手掛けるのはアルファコートになります。
引用:JR北海道
新しくできる商業施設は、日用雑貨・ベーカリー・飲食店の3棟の計画です。
既存の建物の解体はほぼ終わっており、開発着手が2022年4月頃、開業予定が2023年春となっています。
JR北海道の懐事情を垣間見る
極楽湯2店舗の閉館は、設備や建物の老朽化という理由です。
銭湯は他の建物と違って大量のお湯や配管の腐食等があり、運営が大変です。
極楽湯はJR北海道の子会社「北海道キヨスク」がフランチャイズ契約で運営しているものでした。
コロナ禍において客数が落ち込んでしまったことも少なからず影響しているものと思います。
そしてお分かりかと思いますが、JR北海道のグループ会社の土地ということなんですね。
ここでJR北海道の懐事情を考えてみると・・
パセオ閉店、エスタ閉店、地方路線廃止等の赤字・・このままではいかんというのが本音ですよね。
札幌駅前再開発にも先行投資していますしね。
JR北海道は、苗穂駅前の「ザ・グランアルト札幌苗穂ステーションタワー」からマンション事業に参入しています。
グランアルト苗穂は大京、住友、JR北海道の3社による建設なのでノウハウを吸収してJR北海道の土地に新しく建てられるマンションに活かしていくという感じではないかと想像します。
今後もJR北海道がもっている遊休地が新しく活用されていく可能性大です。