新幹線札幌駅の工事計画を一部変更
JR北海道は、2030年開業予定の新幹線札幌駅の工事計画を一部変更すると発表しました。
前回の計画案と大きく変わったのは3つ。
・新幹線専用の改札位置
・ホーム位置や幅員
・在来線との乗り換えを結ぶ「こ線橋」の位置変更
この3つをわかりやすく説明していきたいと思います。
新幹線専用改札の位置
前回の計画案では、新幹線を降りた後には駅からの出口である1階と在来線に乗り換える3階とに改札がわかれていました。
これを利用者へのわかりやすさを優先し、すべて3階の新幹線専用改札に集約することに計画変更しました。
在来線との乗り換えがスムーズに行われるように改札はすべて同じフロアに集約する予定です。
在来線への乗り換え以外にも、タクシーやバスターミナル、地下鉄へ行く利用者の動線を考えての決定です。
外国人もたくさん来ますし、「わかりやすさの優先」は良いと思います^^
また、駅3階と再開発予定の新しいビル4階を直結するという発表もありました。
新ビルの内容についてはまだ確定していませんが、ホテルやオフィス、商業施設等何が入るにしても新幹線を降りてすぐにそういった施設にいけるのは魅力的ですね。
新幹線駅舎と再開発ビルの接続部分はエスカレーターで結び、開放的なアトリウム空間をつくるとしています。
北5西1ビルの一階には交通広場を作り、すぐにタクシーにのれるよう工夫予定。
新幹線ホーム位置や幅員
2つ目に新幹線ホーム位置と幅員の変更を見直ししました。
2018年に発表された時と比べると、在来線と新幹線の間が創成川方面に25m移動しています。
理由は新幹線東改札の設置検討のためとしています。
この距離ができたことにより、新幹線下りホームの中央部から在来線の東側先頭車両までの移動時間は5分38秒から6分2秒になりました。
重い大きな荷物を持っての移動は短い方がいいですが、余裕をもった空間や別改札の検討となると致し方ないと思います。
乗り換えを結ぶ「こ線橋」の位置変更
前回の計画案だった在来線のこ線橋の幅を6mから8mへ変更。
こ線橋の幅が広がることでホームまでの距離が50m遠くなりました。
でも、、幅を広くすることで空間にゆとりができ、乗り換えもスムーズになります。
混雑が緩和され利用者も動きやすくなると思います。
「ご線橋」という言葉をはじめて知りました。
「跨線橋」と書くそうですよ。
まとめ
利用者ファーストの計画変更は、シンプルでわかりやすくなり利用する側にとってはメリットが大きいです。
在来線ホームと新幹線ホームの間が広がったことで「動く歩道の設置」も検討中。
現在は、JRの在来線から地下鉄乗り換えの観光客等は、大きな荷物をもっての移動が大変そうです。
エスカレーターやエレベータをうまく活用して移動できるといいのですが、階段が多く混雑すると四苦八苦している外国人をたびたび見かけます。
札幌市は、そういった混雑を緩和させるためにも、動線や回遊性を考えて外国人にもわかりやすい表示で案内できるようしていくのが課題となっています。