新ビル名称は「SAPPORO ONE」─この場所が“特別”とされる理由
大通公園と札幌駅前通が交わる、大通西4丁目。
長年、道銀本店ビルとして札幌の中心を象徴してきたこの場所で進む再開発ビルの名称が、「SAPPORO ONE」に決まりました。
地下鉄大通駅に直結し、大通公園の正面という立地。
札幌に暮らす人にとっても、訪れる人にとっても「通過点」であり続けてきたこの場所が、これからは“滞在する拠点”へと姿を変えようとしています。
引用:平和不動産
「SAPPORO ONE」とはどんなビルか
「SAPPORO ONE(略称:サツワン)」は、地下3階・地上36階、高さ約185mの複合高層ビル。
完成は2029年8月を予定しています。
低層階には商業施設やアトリウム、中層階にはオフィス、そして4階および27〜35階には、外資系ラグジュアリーホテル「パークハイアット札幌」が入る計画です。
延床面積は約99,800㎡。
札幌都心でも最大級のスケールとなり注目されています。
引用:平和不動産
なぜ「この場所」が特別なのか
この再開発が注目される理由には複数の理由があります。
大通西4丁目は、大通公園が目の前にあり札幌駅前通との交差、また地下鉄3路線が交差する大通駅があります。
これらが重なり合う場所は、札幌でも数少ない“都市機能の交点”です。
これまでこの場所は「待ち合わせ」「通り抜け」「仕事帰りに通る場所」が一般的だったように思います。
でも、再開発によって、街を眺め、滞在し、交流する場所へと役割が変わろうとしています。
大通公園を見下ろすテラスや、重層的な歩行者空間の整備は、その象徴と言えると思います。
引用:平和不動産
パークハイアット進出が意味するもの
「SAPPORO ONE」の大きな特徴のひとつが、高層階にパークハイアット札幌の進出があることです。
高級ホテルの開業は、単に宿泊施設が増えるという話ではありません。
国際水準のホテルが都心のど真ん中に入ることで、国際会議やビジネス客の受け皿・観光とビジネスが交差する拠点・札幌の都市イメージの底上げ等といった効果が期待されます。
また、パークハイアットは人々が憩う公園や自然をホテルの環境に取り入れ、オアシスのようなや須賀利を与えるホテルを目指しているため、大通公園が目の前にあるこの環境で
魅力をより際立たせるという面でもあっていた模様です。
「観光都市・札幌」から、「滞在型・国際都市」への転換点のひとつになる可能性があります。
引用:平和不動産
金融スタートアップ拠点という新しい顔
札幌都心ではこれまで、「働く場所」と「観光の場所」が比較的はっきりと分かれてきました。
しかし、大通西4丁目周辺は現在、金融系スタートアップの育成・誘致を担う拠点として、「金融・資産運用特区」を活用したイベントや専門家支援が行われるエリアとして位置づけられています。
その流れの中で、SAPPORO ONEが金融スタートアップ向けオフィスとしての活用も視野に入れている点は、見逃せないポイントです。
SAPPORO ONEは、オフィス、ホテル、商業機能が一体となり、「働く・泊まる・集まる」が同じ建物の中で交差する構成となっています。
あえて用途の境界を曖昧にすることで、従来の都心の役割を更新しようとしているのです。
こうした試みは、札幌の都心が次のフェーズへ進もうとしている兆しとも言えるでしょう。
引用:平和不動産
「SAPPORO ONE」という名前について考える
ここで少し立ち止まって考えたいのが、名称についてです。
「SAPPORO ONE」という名前を聞いて、北8西1のマンション「ONE SAPPOROタワー」と類似しているとすぐに思いました。
“ONE”という言葉はNo.1、Only1、唯一無二の存在でありたい、人と街の想いをひとつに結ぶ拠点でありたい
という意味を込めたものなので使用しやすいんでしょうね。
あえて抽象的で、強い言葉を選んだこと自体が、この場所に対する事業者の自信の表れとも受け取れます。
今後、市民にどのように呼ばれ、定着していくのか。
「サツワン」という略称が、街に根づくかどうかも注目点ですね。
札幌の中心は、どう変わっていくのか
SAPPORO ONEの完成は2029年。
まだ少し先の話ですが、すでに街の使われ方は静かに変わり始めています。
通過するだけの場所から、立ち止まり、集まり、世界とつながる場所へ。
かつてこの地には、北海道銀行、そして北洋銀行がありました。
長年にわたり北海道経済を支えてきた象徴的なビルです。
その役割は形を変えながらも、SAPPORO ONEという新たな拠点へと受け継がれていきます。
札幌の中心で、再び大きな役割を担う存在となっていくでしょう。
札幌クリップでは、今後もSAPPORO ONEの進捗とともに街がどのように変わっていくのかを追い続けていきます。
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