体験型観光「ニューツーリズム」の人気
その場所でしかできない体験を楽しむ「ニューツーリズム」が外国人観光客を皮切りに広がりをみせています。
観光重視の従来の旅行とは異なって、地域特有の体験を重視した新しい旅行のことを意味する言葉が「ニューツーリズム」です。
旅行者は地域の文化や生活の様子を知り「体験型観光」を通して満足度が高い時間を過ごすことができます。
滞在方法も増え、選択肢の一つとして民泊が評価されはじめており、家庭的なもてなしやエンタメ性の高い体験を提供するところもあります。
ネットの普及で世界のあらゆる方の価値観とつながれるため以前とは違った旅行業、宿泊業がでてきたことになります。
体験型観光の中で新たなビジネスがうまれるかもしれませんね。

外国人が求めているニューツーリズムとは
ニューツーリズムに厳密な定義はないようですが、北海道や札幌で考えられるものとしては以下のようなものがあげられます。
ヘルスツーリズム →自然あふれる地域で心身共に癒される
グリーンツーリズム →自然や文化に触れ人々と交流する
エコツーリズム →自然環境や歴史文化を体験し学ぶ
自然環境が豊富な地域ならではの特性と北海道の美味しい食を提供するツアーは昔から人気がありますよね。
そこに秋の収穫時等に畑仕事を一緒に行うことや日本料理を一緒に作る等を加えると一層付加価値がつくそうです。
また、新さっぽろの再開発は「医療ツーリズム」を目的にしているとも当初(コロナ前)は言われていました。
医療ツーリズムとは、高度な医療サービスを受けられる国に行き自国よりも割安で受診できることや手術の早期治療に対応できることも利点となっています。
温泉療養と食事と運動をバランスよく組んで生活習慣病の改善や自然治癒力を高めることに期待がよせられているそうです。
新さっぽろの再開発でできたホテル・商業施設・医療機関が結ばれているアクティブリンクは今後そのような新しい旅行の形を築くかもしれませんね。

北海道全体で推している「サイクルツーリズム」というものもありますよ。
地域活性化につながり再訪率が高まる
観光名所をめぐるタイプの観光は一度観たら満足する人も多く、再訪率はそれほど多くありませんでした。
体験型にすることによってリピーターを増えるというメリットがあります。
自分が体験してよかったものは再来しようというきっかけになり、更に口コミで広がりその土地に滞在することそのものが旅行の目的となりますので地域活性化にもつながります。
観光地域側から見ると、遊休不動産を収益物件に転換したり、観光スポットとの連携を促して地域全体の取り組みに発展させている例もあります。
例えば、収益物件とした民泊ですが札幌ではコロナ前に一時期とても増えました。
しかし、もめごとが起きやすいことで負のインパクトが強くなってしまいました。
現在は地域で包括的に進めるのが最もいい方法とされて運用されている所が増えている様です。
このようにいままでなかった地域の特性を活かした新しいビジネスモデルが増えていくかもしれませんね。
もちろん、メリットばかりではなく集客が難しいことや地域住民のモチベーション維持ができるかどうかゴミ問題・騒音問題・環境汚染等の課題もあり、それらを少しずつ改善していく取り組みもあります。

まとめ
外国人観光客をターゲットとしたプロモーションは札幌の様々な場所で行われています。
インバウンド客を取り込むには「外国人視点」が必要です。
私が外国人の視線を集めている場所を見ていて面白かったのは立体駐車場や福引でガラガラ回すクジ抽選機等、自国にはない「なんだろう?」と思わせるものに注目していてなるほどと思えました。
自分たちが海外に行ったときも、日本にはないものを見たり体験したりするのが楽しいですものね。
2023年4月から6月の札幌の観光客数は前年度の25%増。
コロナ前の2019年と比べると約8割ということらしいです。
まだ回復途上にありますが、オータムフェスト2023が過去最多集客の238万人だったようにイベントごとに少しずつコロナ前の集客数に近づいていくと思われます。
どこかのリゾートの写真じゃないよ。札幌、大通公園ですよ😊
オータムフェスト11丁目シェフズキッチンでちょっと贅沢ランチ😋
今日はフレンチ館岡シェフの料理です。
木製ナイフでお肉が切れるくらい柔らかいですよ😉 pic.twitter.com/V22jasKMgB— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) September 15, 2023