2020年度の観光客数を発表
札幌市は2020年度に札幌市内を訪れた観光客数を過去最少の数値と発表しています。
前年度比62.6%減と1969年度以降では過去最少。
ちなみに2019年度の観光客数は約969万8千人→ 2020年度 約570万5千人
外国人宿泊者に至っては前年度比99.5%減という結果に。
外国人宿泊者2019年度 約127万4000人 → 2020年度 約6000人
上記は2020年度の数値となりますが、2021年度は更に下がっているのではないかと懸念しています。


道内の新型コロナウイルス感染拡大の動向
観光客が減っているのは紛れもなく新型コロナウイルス感染拡大の影響。
北海道内での動向を観光業と共にみていきましょう。
北海道で「新型コロナウイルス」が最初に話題になったのは2020年1月のことでした。
この時は、まだ自分とは何ら関係ない物だと思っていましたが、2月のさっぽろ雪まつりで感染があったことでかなり認識されはじめました。
2020年2月28日~3月19日には「新型コロナウイルス緊急事態宣言」となり、4月には「北海道・札幌市緊急共同宣言」となりました。
新学期が始まったばかりの学校がお休みになり、運動会や遠足などの学校行事が中止となり不安な日々が継続。
ホテルやお店も休業となるところがでてきたりして社会の混乱があちこちで見られはじめたのがこの頃。
そんな中で観光業を盛り上げようと観光庁が「GoToトラベル」「GoToイート」等を始めたのが2020年7月から9月頃。
「どうみん割」等もあったことから、少し回復の兆しを見せ始めた観光業ですが、ご存知の様にまた感染拡大してしまい継続は難しいものとなりました。
休業ではなく閉館もしくは閉店するホテルや店舗も出始め今に至ります。
2021年7月現在では、道内で約41,500名の感染者、約1,400名の死亡者となりました。
約40,000人の方が回復されています。

観光客数とコロナ感染者数
コロナ感染者を増やしたくないけれど、このままでは観光業や飲食業も死活問題。
この状況はコロナウイルスが知られ始めた頃から何ら変わりはありません。
札幌や小樽をはじめ北海道全体が経済を観光業にゆだねていた現実が浮き彫りになりました。
更にこの状態が長く続いていることで観光業のみならず多くの業種で影響力は大きく日本経済・北海道経済に直結しています。
コロナウイルス感染拡大の収束が見えない限りは、この状況が続き観光業が完全回復するにはまだ時間を要することになります。
