札幌市の人口動態
札幌市が2020年の人口動態について発表しています。
日本全体が、少子高齢化のため出生率は減り高齢化が進んでいるために、「自然増加数」は減少しているということはみなさんご存知のことだと思います。
札幌市もやはり他の地域と同様なことはグラフをみても一目瞭然です。

引用:札幌市まちづくり政策局
自然増減だけをみると、人口は減っていくことが容易に予想できます。
でも、札幌は人口が増え続けているんです。
それは転入や転出等の「社会増」が多いからなんですね。

2020年の社会増減をわかりやすく図にしてみると、転出者より転入者の方が約1万人以上多いことがわかります。
毎年、転入増があることで札幌の人口はどんどん増えているんですよ。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事や進学に伴う動きが全国で減っていました。
でも、全国の市町村で札幌市は5番目に多い転入率だったそうです。
転入してくる方はどこから来ている方々なのかをグラフに表したものがあります。

引用:札幌市
道内の市町村から札幌に転入されている方が増えていることで、札幌の人口が増えていることがわかります。
札幌市まちづくり政策局は
「大学や就職先、病院が多い札幌には、もともと若者と高齢者の転入が多いことから新型コロナがなければ、さらに増えた可能性がある」と分析しています。
コロナの影響があったために転出する人も転入する人も減ったということですね。
札幌からも転出する方が前年度の4分の1に減ったそうですよ。

写真:藻岩山からみた札幌市の夜景
札幌市の区別人口の推移 人気の区はどこ?!
札幌市を区別で人口を見てみると、中央区は20年連続で増加しています。
札幌10区のうち厚別区、清田区、南区以外はすべての区で人口が増加しているようです。
細かく見ていくと、区によって色々な特徴があります。
例えば東区は出生数が多く、北区は死亡数が多い。
これは東区も北区も中央区より人口が多いからという理由もあります。
人口増加数だけではなく、分母であるもともとの区の人口も関係してきますが増減数値から他の区と比べての傾向は読み取れます。

引用:札幌市
札幌市全体では、高齢者が郊外の戸建てから地下鉄沿線のマンションに住み替える人が増えてきているようです。
では、どの地域が人口が増えているの?!という疑問がわいてきますよね。

引用:札幌市
「中央区、桑園」「西区琴似、二十四軒」「豊平区平岸」の人口が増えているようですよ。
出生数が多いのは「東区東雁来」「豊平区平岸、豊平、美園」「東区 栄西地区」とのことです。
子育てしやすい場所、生活しやすい場所等、それぞれ違う魅力があるんでしょうね。

札幌人口の男女比率
札幌人口の男女比は、4:6程で女性比率の方が高い年が長く続いています。
令和3年2月の人口を見てみると
男性 916,415人
女性 1,044,325人
合計 1,960,740人
となっています。
男性が北海道内から出ていく人数が多く、女性は道内に留まる人が多いことや札幌は女性の働きやすい職場が多いからと考えられています。
ところが、コロナ禍においては、男性人口の増加率が女性を上回るという結果がでているそうです。(※総数は女性の方が多いが男性の増加率がアップ)
2020年は首都圏からUターンしてくる方が多いこと、関東圏へは行かず地元で就職や進学を決めた若年層の増加、テレワーク等で働く場所に制約がなくなった人の移住等が増加理由にあります。
それを男女別にした場合、男性の方が多かったのではないでしょうか。
2017年頃から毎年の様に減少に転ずるといわれている札幌の人口ですが、毎年のように社会増で増え続けています。
コロナウイルスの影響では、若年層の転入が多かったことから札幌の平均年齢が少し若返りしたようです。