除雪車出動情報、雪かき指数を知る
この冬は雪が積もり始めるのが遅く、12月も中旬近くになってからやっと雪がたくさん降ってきました。
札幌には年間平均6mもの積雪があります。(豪雪地帯の北海道倶知安町は札幌の2.5倍の平均積雪があります)
世界的に見てもこんなに積雪があるのに197万人もの人口がある都市はないそうです。
よって、除排雪のシステムは当然最先端をいっています。
札幌市では、「ほぼ連続した降雪で雪の深さが10cmを超えており、車両の走行に支障が発生すると予想される場合」や「風雪や地吹雪で、吹きだまりの発生が予想される場合」に除雪車を出動させています。
除雪車にも色々あるんですよー(下記以外にもあります)



引用:札幌市
また、ICTを利用して交通網の除雪をしようとする戦略もあります。

ICTっていっても、なんのことやら・・は私も一緒です(><)
つまりは色々な方法でデータを集積して、効率よく除雪するということらしいです。
例えば南区はたくさん降ったけど、北区はそんなに降っていないよという情報を得たら除雪車の出動先を変更できますよね。
路線バスからの情報を得て、つるつる路面や違法駐車で除雪できない場所を特定できるそうですよ。
札幌市の除雪車の出動情報は、ホームページで更新されています。
毎年12月1日から翌年の3月20日頃までホームページで見ることができます。
明日朝の雪かき指数では札幌市内の場所別で早起きして雪かきが必要か、慌てずにすむのかがイラストで分かりやすく表示されています。

引用:札幌市
iーsnow(アイ-スノウ)の活用
北海道開発局が商標登録したi-Snowは、冬期災害や通行止めの頻発、除雪車オペレータの高齢化に伴う人員確保などに対応するためのものです。
生産性・安全性の向上と除雪現場の省力化を進める予定です。

いままでオペレータの作業で行っていたことを、ICTを活用して軽減させようということですね。
具体的には
自車位置の把握 → 衛星測位情報に切り替え
安全確認(障害物等)→ レーダーやカメラで検知
作業装置の操作 → 操作を自動化
道路データ、地形データを元に危険な場所や障害物のある場所を避け、自分の車がどこに位置しているか即座に把握できれば除雪作業している方々の作業もスムーズになります。
2018年2月に発表され実証試験も重ねています。
衛星システムを活用して数センチ単位での除雪が自動化できるとか・・今後に期待したいです。
雪との共存は大変
除排雪の最先端のシステムではあっても、お天気との兼ね合いは難しく住民にとっては大変なことですよね。
なんと札幌市政に対する要望の中で毎年ダントツでトップなのが「除雪に関する要望」なんですって。
札幌市内の住む場所によっては多少積雪がちがってくるものの、我が家の様にマンション住まいであればロードヒーティングがあり楽です。
昔、団地に住んでいたころは「雪かき当番」がまわってきて、当番の日に限って大雪が降ると嫌気がさしたものです(><)
今もそういった当番制の所があるかもしれないですね。
更に、一軒家にお住いの方は必ず雪かきしないと玄関が雪に埋もれてしまいます。
お家によっては、融雪機能がついていたりしますが、一般的には屋根の雪下ろしも必要になってきます。
「流雪溝」を造っている箇所もあります。

流雪溝は雪国で生活したことがない方は見たことがないかもしれません。
たいがいは大きな道路の端の方に複数あって雪を入れる溝です。
ただ、ここに運ぶのも大変です。
雪かきや屋根の雪下ろしは、お年寄りには危険で過酷なため、ボランティアの力を借りているのが現状ですがその成り手も減ってきています。
マナーを守って除雪に協力を
雪は美しく感じる時もありますが、生活していく上では様々な気概が必要です。
札幌市では、除雪に対して力は入れていますが苦情も多いことからもっといいものにしていこうという策が色々と考えられています。
除雪情報をICT化したことにより、市民や除雪者向けのの情報提供も充実してきました。
でも、まだ違法駐車や駐輪により除雪車の妨げとなり除雪や排雪ができない場所も多いようです。
私たちもマナーを守って雪との共存をうまくできるよう暮らしていきたいですね。
自然との共存はいいことばかりではないですが、ホワイトイルミネーションや雪まつりに活用し良いところを活かせている札幌は素敵だと思います。
