コロナショックは不動産業界にも影響
新型コロナウイルスの感染拡大により飲食業はもちろんですが、不動産業界にも影響がでています。
特にホテル業界も荒波にあらがえず、施設をしめる事業者もでてきています。
札幌市内にもインバウンド需要を見込んでいたホテルが、稼働率がのびずにホテルの部屋をリモートオフィス用やシェアオフィスにしたり、ドリンク無料等のサービスで地元客を対象として方向転換しているのは周知のことと思います。
家ではなかなか仕事がはかどらないという人のために、
「4泊5日。チェックイン当日朝8時から、チェックアウト日の夜20時まで利用可能」
というオフィス行くのと同じ様に通う場所を提供する日帰りプランまで登場しています。
既存のホテルは、いまある施設を使ってアイデアを出し頑張っています。
ところが着工前のホテルをオフィスに変更する事業者もでてきました。


例えば、南1西7市電道路沿いにあるこの場所は18階建てホテル・飲食店が入る予定で、2020年5月着工予定でしたがコロナショックの状況を鑑みてオフィスビルになる模様です。
建築看板はホテルのままですが、予定日になっても着工されないので注目していましたがやはり変更のようです。
オフィスも解約の兆しあり
オフィスも札幌には足りないといわれており、堅調に新ビルの建築が進んでいましたが最近の在宅勤務やテレワーク推進により、「オフィスは本当に必要なのか」などの問題提起が増えてきて陰りがではじめています。
実際解約する事業者もでてきているようです。
それでも、市内のオフィス建設は進んでおり、2020年にできるビルも見え始めてきました。

写真:仮称 サムティ大通西5丁目ビル 2020年11月竣工予定
オフィスと立体駐車場が入る予定です。

仮称 松原ビル 南2条西5丁目31-1 完成イメージ 2020年8月竣工予定
ガラスフォールの外観は、札幌ではほとんどない仕様。
角地にあることから注目度も高いです。
両ビルともテナント募集はしています。
オフィス需要はまだ大丈夫でしょうか。。。。
コロナ後を見据えて準備する施設も
コロナショックといわれる世の中ですが、もちろん前を見てできることをしていくという施設もあります。
ホテルモントレエーデルホフは2022年4月までに、現在の181室から300室に増築すると発表しました。

図:ホテルモントレエーデルホフ増築イメージ
本館最上階にスイートルーム2室を含む9室を新設し「エグゼクティブフロア」とするそうです。
またブライダルサロンも拡張。
国内富裕層を見込んでの、コロナ後を見据えての大規模投資になります。
そして2020年8月1日に2か月遅れでオープンしたホテル「ザ・ノット札幌」もコロナ問題が深刻化して以降、札幌では初のホテルオープンとなりました。
今後どのように不動産業に影響していくかは誰にもわかりませんが、個人としては微力ではありますが札幌の様々な事業を応援していきたいです。