札幌駅北口にある北8西1の再開発がやっと・・本当にやっと起工式が行われました。
再開発の話がでてきたのは1988年のことなので、32年経っています。
当初の都市計画から二転三転・・それどころか四転五転(?)して満を期しての起工式となりました。
いったいどんな建物ができるのか、またここまでの経緯をまとめてみたいと思います。
新タワービルは2023年12月竣工予定
北8西1に建設予定なのは、タワーマンション48階建てと14階建てのホテルの2棟です。

引用:札幌市
タワーは、地下2階から3階が商業施設やオフィス、4階から48階がマンション予定です。
175mの高さなので、JRタワー(173m)より2m高いことになります。
もう1棟は、ホテルを中心に商業施設も入る14階建てのビルで約50mの高さです。
JR札幌駅北口から300m程の場所で、地下通路も東豊線さっぽろ駅から延長予定です。

引用:札幌市 2018年資料
札幌駅前北口目の前の大型再開発となり注目が集まります。
北8西1再開発までの経緯まとめ
私のわかる範囲ですが、再開発に至るまでの経緯をまとめてみます。
1991年に地権者を中心に再開発協議会が設立
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そしてこの間がなぜ空いたのかはわかりませんが、準備組合ができたのが2009年
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隣の区域の九条小学校説明会で日影問題を指摘され、高さ180mのツインタワーを1棟に縮小が決定し、マンション販売戸数も900戸から600戸に縮小(2013年)
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札幌都市計画の決定がありましたが、事業に参画していた医療・福祉施設の事業者が建築費の高騰を理由に撤退(2014年)
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他の医療・福祉施設の事業者をさがすも見つからず、決定していた医療福祉施設を宿泊・業務施設に変更
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3度目の計画変更で決まったホテル棟とオフィス棟を建設することでようやく落ち着いたかの様にみえました。
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2018年夏に札幌市がJR札幌駅北口地下のコンコースを北8西1まで延長することを発表
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2019年に地権者の合意形成なく設立されているとのことで地権者の関係者が札幌市議会に事業見直しの陳情書を提出
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民事訴訟に発展し、立ち退きや建築物の解体は進まず土地もそのまま
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2020年2月に「建築計画のお知らせ」が示され2020年7月1日着工とのこと。でも、やはり納得できない借地人がいるようで6月に入っても建築物の撤去がされていない状態
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裁判所から立ち退き命令が出され応じたと報道
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2020年7月3日に起工式

北8西1再開発に関わる業者より新ビルを予想
オフィス部分は大和リース。
大和リースはオフィスを全国各地で手掛けていますがグリーンカーテンや屋上緑地等、自然環境に配慮したものが多いです。
札幌市としても緑地化を推進しているので、グリーンは欠かせない優しいオフィス環境になるのではと予想します。
住宅部分は、大和ハウス工業、住友不動産、東急不動産、NIPPPOと複数のデベロッパーが名を連ねることから分譲マンションのシリーズは想像できません。
でも、立地もいいですし大手デベロッパーでかなり高額になることは間違いないでしょうね。
住宅、オフィスの他に多目的ホールや駐車場の用途もありましたので、各社得意なところの最新のものを取り入れることと思います。
620戸の販売予定。
タワーは、マンションやオフィスの他ににぎわい機能としてホール(小劇場 200席)も組み込まれる予定です。
敷地内通路にもギャラリーや、屋内広場を造り利便性プラス集える空間ができるものと想像します。
ホテル部分の運営はスターツコーポレーションとなっており、東京ディズニーリゾート®・パートナーホテルも運営している会社です。
リゾートホテルの他、シティホテルも運営しており、接客のプロ。
客室数は300室とされています。
ビジネスマンにも観光客にもそれぞれ合った対応をしてくれると思います

写真:北8西1 2020年6月末撮影
北8西1再開発は、2023年12月を完成目標としています。
いままで障壁が多かったので、建設は順調にすすんでほしいですね。
また、詳細がわかりましたらアップしていきます。
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