MEGAドンキ札幌狸小路北館が突然の閉店
狸小路に2店舗体制だった「MEGAドン・キホーテ」ですが、新型コロナウイルスによるインバウンド需要が縮小のため北館が閉店しました。


閉店ですが片付けている様子はなく、中に品物が見え急に閉めてしまった感じに見えます。
北館は、旧サンデパートのビル周辺再開発のため閉店した「ドン・キホーテ札幌店」の移転店舗として2018年1月にオープンしました。
北館はブランドコーナーを従来よりも広い面積にして時計装飾品やバッグ、キャリーケース等のトラベルグッズを北海道内最大級の品ぞろえで販売していました。
前の店舗よりも規模が小さい感じはしていたのですが、2019年2月には真向かいに本店を構え2店体制となりました。
外国人観光客でにぎわいいつも混んでいたドン・キホーテですが、新型コロナウイルス拡散防止による影響で営業時間を短縮。
その後、入国制限や緊急事態宣言で需要回復は当分見込めなくなったため閉店した模様です。
向かいにある南3西4の「MEGAドン・キホーテ」は、営業中です。

インバウンド客に頼りすぎていた北海道
札幌のみならず観光業に経済をゆだねていた地方は大打撃をうけています。
観光庁の2019年のデータによれば、外国人観光客のうち約半数は中国と韓国からとなっています。
消費意欲が旺盛で、観光業のみならず多くの職種で影響力は大きく日本経済・北海道経済に影響していました。
インバウンド客を狙ってホテルがたくさんつくられたり、アクティビティやスノーリゾートの整備が行われています。
胆振東部地震の後も観光業の落ち込みはありましたがすぐに回復に向かい、毎年訪れる観光客の人数も更新し続けていた矢先のできごとです。
このまま右肩あがりで外国人観光客の人数が増えていくと誰もが予想していたわけです。
アジア圏の観光客は近いというだけではなく、直行便や新規就航が増えてきたことが考えられますしリピーターの増加もあります。
タイ、マレーシアなどの熱帯地方の観光客は、涼しい気候や雪景色といった自分の国にはない北海道の魅力を求めて観光にきます。
胆振東部地震の際は、復興割等のプロモーションを行ったり様々なインバウンド施策をしたりして観光客増加をはかりました。
ところが、新型コロナウィルスに関しては先が不透明ですし、人から人へ感染することもあり復興割等の施策はすぐにはとることができません。
終息するまで、手をうつのは難しい状況となっています。
迅速な判断をしたドン・キ・ホーテ
新型コロナウイルスの影響を重く受け止めて、先を見越して規模縮小をはかったドン・キ・ホーテ。
長期戦を覚悟して、先を見越しての迅速な判断は正解かもしれません。
客入りがないまま固定費がかかり過ぎたり従業員を多く雇っていたりすると、売り上げをクリアするのが現実的に難しくなってくるからです。
ただ、大手企業だからこそできることです。
狸小路の観光の目玉店の縮小は、周辺の店舗や会社にも影響をあたえているかもしれません。
まとめ
突然の閉店に驚きましたが、悲観ばかりもしていられません。
おうち時間が増えたことにより「巣ごもり需要」として新たな需要も増えています。
缶詰やインスタント食品がいつもより売れて、コンビニは売上は落ちているものの客単価があがっている模様です。
高級食パンやケーキ店は売り上げが増加しているところもあります。
運動不足解消グッズや息抜きグッズ、ホットプレートも売れています。
しばらく外出自粛は続きますが、小さな楽しいことを日々見つけてすごしていけたらと思っています。
MEGAドン・キホーテ本店は、ホームページを見る限り臨時休業はすることなく営業している模様です。
☆MEGAドンキホーテ札幌狸小路本館