「イケウチゲート」2020年6月21日で閉店へ
池内グループは、中央区南1西2にある「イケウチゲート」を2020年6月21日で閉店すると発表しました。
「イケウチゲート」は、1973年にできたビルで老朽化が進んでおり現在の耐震基準は満たしておりません。
解体後は新ビルが建設される予定ですが、ファッションビルということだけで設計イメージやどういった店舗なのかはまだ決まっていない様です。
向かい側にある「イケウチゾーン」は、継続して営業します。
イケウチゲートの入居テナントは、「タリーズコーヒー」や「ザ・ノース・フェイス」、ファッションやカルチャースクール、クリニック等の30店舗で、すでに2020年6月21日で閉店の旨は2019年の夏に伝えられています。
最近はアウトドア店舗やアイコスやアイコスカフェがあり愛煙家にも人気だったようですよ。
イケウチゲートは、池内デパートが変化した店舗
もともと池内グループは、1965年に札幌に誕生した百貨店で当時は丸井今井、五番館、札幌三越と並ぶ4大百貨店でした。
その後、数々の大手デパートが札幌に参入してきたことで、池内デパートは縮小し丸井今井の傘下に入りました。
メインバンクだった北海道拓殖銀行が破綻したことで、負債が積もり、また丸井今井を離れ独立運営となりました。
現在の池内グループは、不動産事業やリゾート開発事業の他デザインや設計・施工、宇宙開発事業まで多岐にわたる事業を運営しています。
百貨店事業から大きく変化しています。

百貨店業界からの脱却
全国的に百貨店の業績が伸び悩んでいます。
客足の減少、売り上げに苦しむ百貨店業界が脱百貨店に舵を切り、構造改革に踏み切ることが多くなっているようです。
百貨店が自ら商品を売る形ではなく、商業施設を運営しフロアを貸し出すビジネスに変わってきています。
固定家賃が入ることで収入が大きく減ることがなく、経営の安定化がはかれるからです。
しかしながら、富裕層やインバウンド客の需要もあり、百貨店を秘密裏に支える大金持ちの方々も一部にはおります。
そのため日本人富裕層の囲い込みをしたり、外商販売の強化に力を注いでいる百貨店も多いようです。
売り上げの6割が富裕層が占めているとか・・(@@;)
池内グループはもうデパートではなく、テナントのプロパティマネジメント事業や不動産業に力を入れており百貨店業界ではなくなってきています。
いまや宇宙やAIの開発事業にも携わっている様です。
うまく軌道修正することで安定した経営につながっているんですね。
新ファッションビルもそのまま池内グループとなりそうなので期待します。
まとめ
1980年代(子供の頃)に、池内デパートへ母に連れられていった記憶があります。
イケウチゾーンやイケウチゲートになってからは、お茶をしたり手芸店のユザワヤへ訪れるくらいになってしまいました。
今は百貨店の面影はなくて完全にテナントでという感じの店舗になっています。
池内デパートは地域に根付き、北海道カルチャーに基づいてうまくプロデュースすることで脱百貨店という道を築いてきました。
解体となってしまうイケウチゲートは残念ですが、新ファッションビルがどのような形になるのかどういったテナントがはいるのか楽しみに待ちたいと思います。
