除排雪215億円で過去最大、町内会の負担増や高齢化の影響も

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除排雪費用が過去最大

雪まつりが終わりましたが、まだまだ寒い日が続き雪も降り積もる札幌です。

2019年度の除雪費の予算が、過去最大になったと北海道新聞で報じられました。

その額は、215億円で7年連続の増加となります。

人件費の増大のため、労務費の上昇が大きな理由です。

そしてその人件費の増大の大きな理由は、除雪従事者の高齢化と人口減少にあります。

除雪オペレーターはある程度の経験年数を積まないと一定の作業レベルを維持することができないそうです。

熟練技術をもつ除雪オペレーターが、今後は大量に退職を迎えるため今後は札幌の除排雪体制が危ぶまれています。

また少子化のため、新たにその職につく人材を確保することができないことも理由の一つです。


パートナーシップ排雪制度の導入

札幌市では、「パートナーシップ排雪制度」を取り入れ、地域住民・除雪業者・札幌市の3者がそれぞれの役割を分担して協力しながら生活道路の運搬排雪を実施しています。

道路幅10m未満→ 地域と札幌市の双方が費用負担

道路幅10m以上→ 札幌市の費用負担

この「地域の費用負担」が町内会費等になるのですが、こちらも負担増になっており市内の町内会によってはもう限界との声があがっています。

引用:札幌市豊平区役所

広い道路は札幌市の負担でも、10m以下の道路は地域で負担しなくてはいけないのです。

1キロメートルあたりの地域支払額は49万8600円。(平成30年度)

平成24年度に、1km当たり40万円台になって以来7年で9万円上がり、1km当たり50万円台が目前に迫っています。

10m未満の道路が少ない地域でも、3km程度で約150万円の負担です。

札幌市の町内会予算は350万円~400万円程度と言われていますので、除排雪に4割から6割が使用されていることになります。

更に、町内会未加入も進み高齢化もあり、解消するにはなかなか難しい問題です。



生活する上での雪対策

☆福祉除雪

高齢者にとって雪かきは重労働です。

福祉除雪という制度もありますが、高齢者に対してボランティアの数が足りていない状態です。

☆トラックや小型除雪機の貸し出し

札幌市では、無償で町内会やボランティア団体等に、運搬用トラックや小型除雪機を貸し出したりしています。

個人では借りられませんし、台数もまだ40台とのことです。

更には除雪機を使って作業してくれる人材がいなければ活用できません。

操作は簡単なのかもしれませんが、どのように使用するのかという周知も必要だと思います。

引用:札幌市

☆除雪情報の発信

札幌除雪情報」のページでは冬期間は、”新雪除雪作業”の出動状況が10分おきに更新されています。

新雪除雪とは、深夜から早朝にかけて新たに積った雪を道路脇にかきわける作業のことで緊急通路やバス路線等を優先して作業を行っています。

引用:札幌市

「どうして家の前に雪をおいていくの?!」と怒ったり困ったりしている人を見かけますが、札幌市としては大雪が降った際には「除雪が精いっぱいで排雪はできない状態」なんです。

除雪~道路の雪をかき分けて通行可能なスペースを確保する作業

排雪~雪をトラックに積み込んで、雪捨て場へ運ぶ作業

「お家の前の作業は各自でお願いします」ということなんですよ。

また、違法駐車等のマナー違反により除雪車が通れないことも多い様です。

まとめ

札幌市では、およそ5,400kmの道路を除雪していると言われています。

そして、幹線道路や通学路の1,600kmを排雪しています。

札幌の小学生の社会の授業では、”5,400kmってどのくらい?”という疑問に「札幌から石垣島までの往復距離」に相当するとあります。

とてつもない距離の除雪だということが、わかります(@@;)

限られた予算や人材や除雪車で作業を行っていますが、雪が増えているわけではないのに除排雪費の増大とは厳しいですね。

一方で雪まつりは国際的に有名になり、かなりの経済効果をあげています。

雪と共存する札幌市。

今後はICTによる除雪対策も本格化していく予定です。

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