札幌市が民泊届け出全国1位
住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されたが今年の6月15日です。
その届出件数が全国の自治体で最も多いのが札幌市なんです。
民泊事業者が札幌市に届け出た件数は、6月15日当日の時点で544件ですが、そのうち受理できたものが337件とのこと。
相談などを含めると1450件にのぼっているとのことから、関心が高まっていることが伺われます。
民泊届出なぜ札幌で多いのか
札幌を訪れる外国人観光客の数は年間209万3000人にものぼり、5年連続で更新しています。
2017年度に札幌を訪れた観光客は過去最多で1527万1千人で、ぜんねんと比較すると10%も増加しています。
アジア圏の観光客が93%を締めており、韓国に関しては前年比41.8%増となっています。
これからも増え続けるとみてデベロッパー各社は、ホテルを建設、増築中です。
それでも宿泊場所が足りないことや、ホテルよりも日本の文化を知ることができる民泊に興味をもっている外国人も多く、需要はあります。
民泊の火付け役となったエアビーアンドビー(airbnb)を見ると、今日現在で札幌市内では1000件近くもの登録があります。
価格はおどろくことに1000円台からあり、お得感はあります。
上は4万円越えのところもあります。
アパート、マンション貸切で団体向けのものもたくさんありました。
近隣住民とのトラブル等
民泊は設置場所の基準や構造基準などを満たす必要があり、許可を得ずに宿泊の対価を得ることは、無許可営業とみなされて罰則が規定されています。
きちんと民泊の登録をしていたとしても、周辺の住民により民泊反対運動等もあり、なかなか進んでいないのが現状です。
札幌市は住宅民泊事業法に対してのガイドラインや関係法類のマニュアル化等につとめていますが、騒音やゴミ処理についてなどは運営者に任されるので、周辺住民に迷惑をかけることもでてきます。
確かに、自分が住んでいるマンションの中に不特定多数の方が入れる部屋があると思うと、いい気はしませんよね。
オートロックを解除して入ってくるということは、セキュリティ面で心配もでてきます。
また経営する側も、内装や家具、運営についてなどのノウハウがなく二の足を踏んでいるホストもいらっしゃるようです。

写真:民泊イメージ
民泊運営会社誕生
そんな中、民泊運営会社が誕生しています。
「立上花子」は民泊の立ち上げサービスを提供しています。
インテリアコーディネーターが部屋をデザインして、必要な家具や家電や備品をセット販売。
民泊運営のためのノウハウやルール等、開始できる状態までセットアップするための会社です。
また、「撤退太郎」は、民泊から撤退する物件の家具や家電の撤去をやゴミ処理まで対応しています。
要は、部屋を空っぽにするサービスです。
これは社団法人北海道民泊観光協会とスイッチエンターテイメント株式会社と提携して、実現しました。
色々なところからビジネスって生まれるものですね。
まとめ
北海道は、関東や関西等に比べ土地が安く、空き土地、空き家も多いため、民泊は今後も増え続けると思われます。
更に札幌市等の観光地はホテルも増えますが、こういった民泊の方が日本の文化を感じられ、費用もある程度は抑えられるので長期滞在する外国人に人気がでています。
また、個人でも始められるので、遊休地や空き家を持っているホスト側の方は皆さんビジネスチャンスを狙ってくるという図式です。
win-winの関係ならいいのですが、きちんと届け出をして、近隣への配慮もして安全・安心に運営してもらいたいと思います。