大通東2丁目の現況
大通東2丁目は、札幌市が2017年10月に大通東1丁目の再開発事業に関連して取得した土地です。
タイムズ24が札幌市に委託され、今年の5月にバス専用の駐車場をオープンさせました。


場所は、大通公園の延長で観光客も多いテレビ塔や時計台から、徒歩5分程です。
札幌の中心部にもかかわらず、うまく稼働している様にはみえません。
バス駐車場は暫定利用とはいえ、有効活用していないなと感じていました。
大通東1丁目の再開発
お隣の大通東1丁目の再開発が明確になってきたことから、大通東2丁目も文化商業関連施設を公募することにしたようです。
現在のバス専用駐車場もそのまま活用し、文化商業関連施設を併設。
大通東1丁目のホテルや店舗等に、観光客等を呼び込む戦略でしょうね。
民間業者の公募
文化商業関連施設の公募に際し、名乗りを上げているのがニトリホールディングスの「芸術村」です。
すでに「小樽芸術村」として2017年9月に小樽市内にオープンしており、旧拓殖銀行や倉庫等をリフォーム等をして小樽市の観光に貢献しているという実績があります。
大通東2丁目には「ニトリ札幌芸術村」としての構想を練っている模様です。
公募には他の事業者も応募入札する予定があるので、まだ何とも言えませんが、文化発信拠点となると企業規模や資力等で限られてくると思います。
公募資料には
・大通東1街区のオープンスペースや当敷地に求める観光バス乗降場の機能導入を見据えたうえで、「5.1土地利用に係る基本的な考え方」を踏まえた賑わいや滞留を生み出す民間施設の提案
・観光バス乗降場との関連性で、観光バス待合機能のほか、観光案内など観光客の利便性向上を図る機能の導入についての提案
・ビール工場跡地(サッポロファクトリー)、旧永山武四郎邸、新渡戸稲造記念公園、市民交流プラザ、500m美術館及び市民ギャラリーなどの既存の歴史・文化資源との関連を考慮した施設展開についての提案
とされていました。
その他には街並みや歩行者の回遊性、緑化の推進、周辺の街並みとの調和を含めの公募となっていました。
まとめ
大通公園の延伸となるニュースは、2016年末のことでした。
北海道電力の本店・別館、変電所が建っている関係で「北電を落としてしまえば可能」なんていう記事もありましたが、北電側もビルの老朽化を理由に了承し、現在に至ります。
インバウンドの観光客が増えてきたことで、観光バスの停留場所を確保しようとしたものの失敗(おそらく)し、大通東1丁目の再開発に合わせて民間への公募へ至ったのではと考えられます。
大通公園は現在は約1.6kmありますが、更に230m程延長されます。
