札幌駅周辺のまちづくり計画
札幌市は北海道新幹線開業向けて、JR札幌駅周辺のまちづくり計画を進めています。
北海道の玄関口にふさわしい空間づくりをするために、先導プロジェクトとして3街区を決めました。
新幹線駅やホームを建設予定の①北5西1・2地区
複合施設計画がある②北8西1地区
札幌卸センターを中心に再開発する③北6東3地区

①北5西1・2地区

新幹線ホームは今年の3月に「大東案」に決まり、新幹線の駅位置が創成川をまたぐ形になり活用の仕方が注目されています。
現在のJR札幌駅から200~300m離れることになり、現在の駅の南側だけでなく創成川東地区も含めて事業化を促進したいという考えです。
JR札幌駅南口と創成川東地区をつなぐ、歩行通路も整備する方向です。
北5西1地区は、現在は民間の駐車場等で利用されています。
好立地ですが、まだ具体的な再開発案はでていません。
②北8西1地区
ホテルやタワーマンション等の複合施設計画がある再開発地区。

建築計画が二転三転し、今年の4月に特定業務代行者を募集したのですが応募者はゼロでした。
すでに再開発の話がでてから30年が経過しており、2021年竣工予定と言われていた50階建マンション等の計画も凍結状態になっています。
計画案では50階建600戸のタワーマンション、14階建のホテル、4階建のオフィスビルと駐車場となっています。
③北6東3地区
北6東2~4地区は、札幌総合卸センターが持っている土地です。
一番右端の北6東4は2019年10月竣工予定でオフィスビルの建設がすすめられています。
北6東2,3の売却を進めようとしていたところに3街区の再開発案がでてきました。
札幌駅寄りの東2丁目にはホテル・マンションの計画、東3丁目に病院や住居施設の案があがっています。
事業化の促進
この3つを「先導プロジェクト」として位置付けたことにより、札幌市が率先して事業化を促進していくものと思われます。
基盤整備は駅施設、都心アクセス道路の整備、創成側の東西を結ぶ歩行者ネットワーク構築、公共空間や地下の接続、歩行空間の形成等たくさんあります。
札幌市民はもちろん、観光客の動線を確保して、かつ快適な整備をしなくてはいけません。
創成川通りを挟んでの開発により、地下トンネルの構想も始まっています。
前倒し続きで大丈夫?!
新幹線のホーム位置が決定したのが今年の3月。
札幌市がオリンピック招致を2026年から2030年に変更希望を検討したのが今年の5月
その影響もあり、新幹線駅の前倒しも決定。
2035年開業予定⇒2030年開業予定
これだけ前倒しになると、業者の方は大変でトンネル工事等をハイピッチで進めているものの、土砂の受け入り先がなく困っている状況。現在も募集しています。
北海道新幹線札幌駅開業が前倒しになったことにより、札幌駅前開発も急ピッチですすめることになりそうです。