札幌-その他

札幌市の人口は増加中、現況と予測・人口増加理由とは2018

少子高齢化時代に突入

人口問題として、少子高齢化がさけばれているこの昨今。

北海道内各市町村では高齢化や人口減が進んで、JR路線廃止、社会保険料の高額化等がでてきて問題は様々です。

そんな北海道にありながら、札幌市は一極集中で人口が増えており、他の市町村との状況は異なっています。


札幌市人口の現況

現在の札幌市の人口は1,965,889人(2018年6月1日現在)で、世帯数は933,448世帯となっています。

2017年は札幌の人口は1,958,722人となっていますが、1年半あまりでも約7,100人も人口がふえていることがわかります。

2015年に札幌市が発表した人口推計では、2017年をピークに減少に転じるというものでした。

2020年になってみないとわかりませんが、今のところ人口が増え続けているので、予想ははずれる方向に向かっています。

 

人口増加の理由

なぜ札幌市が人口増加をしつづけているのか・・

まずは若い世代の転入から考えてみます。

進学先である大学や専門学校の多さ、仕事の種類の選択等幅が広がるところ、また同じ若い世代が集まっているというところもまた人口増加につながっているのではないかと思います。

北海道内から東京に進学や就職で上京するのと同じ様に、道内の市町村から札幌へも若い世代が転入してくるのが北海道内では常識になっている感じがします。

またファミリー層が、子供のことを考えて少しでも良い学校へと考えた時に北海道内では札幌を選択する風潮があります。

高齢者の転入について

平均寿命は男女ともに年々伸びており、北海道では男性が80.28歳、女性が86.77歳となっています。

そうなんです。

それだけ長く生きるということは、身近に病院がなくてはいけないんです。

札幌市は医療機関がたくさんあります。

医療機関も北海道内では札幌に一極集中です。

ファミリー層が札幌に引っ越してくると、子どもや孫の近い所でと、おじいちゃんおばあちゃんも病院が近くなるし便利と一緒に移住してきます。

もしくは札幌で働く子供が遠方の親を心配し、呼び寄せるというパターンも多い様です。

そして最近は札幌市内にサ高住(サービス付高齢者住宅)がどんどん建ちはじめています。

入居者の半数は釧路や旭川など道内他都市からの転入だということです。

高齢者が賃貸借契約で入居し、見守りなどの生活支援を受けられるサ高住は、2011年に法改正で急増中です。(賃貸物件が高齢者が借りにくいという問題もありそうですよね)

道内の登録数は、6月20日現在で1万8459戸あるそうです。

そのうち札幌市は1万804戸で道内の約6割を占めています。

東京23区(7670戸)や大阪市(7658戸)などを大きく上回っているのは、札幌の気候や土地の広さ、病院の多さ、交通の便等と考えられます。

今後は孫や子どもがいなくても、高齢者世代の転入は増えていきそうです。



少子高齢化とこれから

少子高齢化とは、出生率が低下する一方で平均寿命が伸びたことによって、高齢者の割合が高くなることをいいます。

将来の子供たちや自分たち個人に与える影響はどのようなものなのか、その状況になってみなくてはわからないことがたくさんでてくると思います。

出生率や婚姻率の低下、もしくは生涯未婚率の増加等、社会の風潮を考えると色々とでてきますが、なによりも生きていくための所得や就労の悩みがその根本ではないかと思います。

所得のいい仕事があれば、その場所にいくでしょうし、若い世代ですと結婚、出産とつながりやすいと思います。

また子どもができても、就労継続が難しいことや子育ての不安をあおる待機児童の問題などがあれば選択をせまられた時に、あきらめてしまう方も多いです。

現在の社会の風潮をよい方向にもっていかないと、少子は続く一方ではないかと思います。

高齢は自分を含め、もう誰にも止められないものです・・

自分たちが後期高齢者になったときにはどういった社会になっているのか心配ですが、札幌に住んでいれば安心かなという個人的な考えもあります。

住みやすい札幌に、道内各地から高齢者が集まるだけではなく、大学や高校等の教育機関や企業が集中するために進学や就職を機に転入してくる若い世代も吸い寄せる札幌はこれからも人口増加し続けると思います。

20万人都市まで、遠くないと思います。

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