HTBが開局50周年を前に移転
HTB(北海道テレビ放送株式会社)は、新社屋の業務開始を9月18日からと発表しました。
新社屋は、5月31日に竣工したばかりの「札幌創世1.1.1区北1西1再開発事業」のオフィスビルの高層階です。
『さっぽろ創世スクエア』内のオフィスビルには、他に朝日新聞社やNTTの関連企業等が入る予定です。
オフィスビルは地上27階、地下4階からなり、5月から順次入居がはじまっています。

2018年04月01日:タイムズステーションさっぽろ創世スクエア(駐車場)
2018年04月18日:札幌市公共駐輪場
2018年05月07日:オフィス順次営業開始
2018年09月18日:北海道テレビ放送(HTB)開業予定
2018年10月07日:札幌市民交流プラザオープン予定
現在のHTB本社
HTBは唯一、都心部から離れた豊平区に本社を構えています。
1968年開局のため、建物や設備の老朽化が問題となっていました。
新社屋では、現在の広さの1.7倍になり人員増加によるスペース不足も解消され新たな出発となります。
現在のHTB本社の営業は9月14日17時までとなります。
札幌市豊平区4条13丁目10-17(南平岸駅から徒歩5分)
本社玄関ロビー見学、およびグッズ販売、喫茶コーナーは業務終了と同時の9月14日17時で終了予定。
かつてのHTB
かつては北海道のテレビ局の中でも弱小テレビ局と言われていました。
倒産の危機にまで陥ったこともありますが、それを救ったのが2009年9月まで放送されていた「水曜どうでしょう」のおかげ(?)といわれています。
今や大スターの大泉洋さんは、「HTB開局50周年記念 ハナタレナックスEX(特別編)」での会話の中で「あの社屋、誰が建てたと思ってるんだよ」とおっしゃっています(笑)
「水曜どうでしょう」は無謀な企画と、出演者とディレクターとのののしり合いをそのまま放送するという斬新なスタイルが面白いと口コミで広がりました。
いまでは、全国的な人気となりDVDやグッズも売れ、現在のHTB本社前の「平岸高台公園」は聖地といわれています。
インバウンド×雪
またHTBは「北海道アワー-アジアに雪を」という番組を東南アジアのCATV局に提供してきました。
雪に触ったことも見たこともない台湾やマレーシアに人たちは、雪へのあこがれがとても強いです。
その方たちへ雪の北海道をアピールしよう!と考えた番組が当たりました。
現在、アジア圏の外国人観光客が札幌に多いのは、この番組がきっかけになったのかもしれませんね。
HTBの決算とこれから
北海道新聞の記事を見ると、札幌テレビ放送(STV)が増収、
北海道放送(HBC)、北海道テレビ放送(HTB)、テレビ北海道(TVH)、北海道文化放送(UHB)の4社は減収となっています。
インターネットの普及により、若者のテレビ離れといわれているこの昨今、広告費をテレビに提供してくる企業も少なくなってきたとか・・テレビ局も厳しいですね。
現在は北海道150年に合わせて道内のテレビ局が、放送局の垣根を越えた合同キャンペーンを行っています。
50年先まで歌える「北海道の歌」をつくり来年2月に特別番組を同時放送する予定です。
まとめ
新社屋になって、一新するHTB。
キャラクターのONちゃんには私も何度か遭遇しています。
地元にやさしいテレビ局なイメージ。
「ONちゃん6ちゃん HTB!」を応援します。
関連記事↓
NHK札幌放送局の移転は2020年-大通西1から北1西9へ