市電は赤字、原因は?
札幌市交通局によると、2018年3月の市電乗客数は81万2千人で、前年同月比マイナス6.3%の大幅減と発表されました。
10ヶ月連続のマイナスでした。
1~3月乗客合計は239万7千人で、前年同期比マイナス5.0%。

2015年12月にループ化し、その年の1日平均乗車数は約2500人多い約2万4千人となりました。
ループ可前よりも約1割増えて、経営は徐々に上向きと思われましたが、2017年4月の運賃の値上げよりまたマイナス幅がひろがってきた模様です。
冬の間は市電に乗っていても、春から秋は徒歩や自転車で移動をして運賃を節約している方が多いからだと思われます。
財政赤字を削減するために運賃の値上げしたのに、市民が移動手段に市電をつかわなくなることにより、収入減をもたらすようであれば本末転倒ですね。。。
札幌市は市電の延伸を構想中
一方で、札幌市は次の段階として札幌駅方面など3地域への延伸を構想している模様です。
赤字なのに延伸?!と思いませんか?
①都心(JR札幌駅方面)
②桑園
③創成川以東
3地域への延伸を構想中で地中検査などをする模様。
どうやら、ループ化する前にあがっていた案の様です。
ループ化してうまくいったのは最初だけなんだから、もう少し検討した方がいいのではないかな。
実現には巨額の投資が必要ですし、市民の合意も得なければいけません。
赤字脱却のための投資を見越してということかもしれませんが、大丈夫?!
地下鉄開通から利用者減
札幌市の市電は、1971年の地下鉄開通以降に利用者は減り続けています。
2000年前後には存続するか廃止するかの論議が起こりましたが、42年ぶりに線路を敷き、2015年12月にループ化が実現したという経緯があります。
毎年、雪ミク電車を期間限定で走らせたり、新型低床車両ポラリスを貸切電車にしたりと色々工夫しているのはわかります。
市電がないと困るかたもいらっしゃると思います。
でも、札幌は車社会なのを考えると道路が、市電により狭くなってしまうとつねに渋滞がおこってしまうのではないかと懸念します。
観光客や時間に余裕がある方はいいかもしれませんが、普段、私個人的には市電に乗ることはほぼありません。休日のゆったり時間がある時のみです。
特に、朝の忙しい時間に市電に乗るとどうしても気が急いてしまうので、走った方が早いかも?!という速度の市電にのると少しイライラしてしまいます。
ペーパードライバーの私がそう思うのですから、車をお持ちの方はなおそうではないかと思います。
札幌市の景観に溶け込んでいるいまの路線のまま、札幌の冬の風物詩であるササラ電車等はそのまま続行しこのままが一番いいのではないかと思います。
道路状況、渋滞状況を加味して、赤字出してまで市電は必要なのかなと思っています。