マンションもオフィスも高層化
以前、札幌のタワーマンション人気についてもふれましたが、東京都心でもタワーマンションが増えていき、オフィスビル等も高層化していっています。

高層マンションは健康によくないとは、聞いたことがあるもののどうしてかは知らなかったので調べてみました。
タワーマンション=超高層マンションのこと。60m(20階)以上
高層マンションはだいたい10階くらいまでのマンション
10階以上の高層マンションとなると、札幌市内でもたくさんみられます。
高層階の向き不向き
まず、耳の弱い人には、高層階は向きません。
私も働いていたオフィスが19階にあり勤務していたことがありますが、毎日毎日エレベーターで気圧の変化を感じていたためか耳が痛く頭痛がする時期がありました。
私はオフィスだったからまだよかったものの自宅だと、ゆっくり休むこともできなかったかもしれません。
三半規管が未発達の子供であれば、影響は大です。
これは、数値はともかく素人でも想像がつく結果だと思います。

高層階での幼児の生活
『高層階での生活が、幼児の基本的生活習慣の自立を遅らせる一因になっている。これは統計的にも明らかです』とのこと。
都内の幼稚園児約600人を対象に、「問題行動」を起こす園児を調査したところ
1〜5階に住む園児では3%
14階以上に住む園児になると36%
上記の結果がでたそうです。
詳しい調査の背景や親の見方もあるでしょうし、「問題行動」の定義も人によって違うと思うのでどうかとは思うのですが、調査の結果としては、
「高層階だと外出不足になって人づきあいが減り、自発行動がとりにくくなるためコミュニケーション能力がみがかれないのではないか」
ということでした。
おもしろかったのがこの結果とは対照的に、幼児に知能テストをすると、高層階に住む幼児のほうが低層階よりも、抜群に高い点数を取る結果がでたそうです。
高層階に住む幼児は外で遊ぶ時間が短くなり、長期的には、運動不足やストレスの蓄積、健康問題、体力の低下、登校拒否などが懸念されますが、その分お勉強はしているということなのでしょうか・・・
その論文は『高層階での生活が、幼児の基本的生活習慣の自立を遅らせる一因になっている。これは統計的にも明らかです』と結んでありました。
※論文読んでみたい方は下記参考ください
緊急時のリスク

「高層マンションで心筋梗塞などになり心停止状態で病院に運ばれ、回復した人の割合」
1、2階の人の生存率は4.2%
16階以上の人は1%未満
25階以上に住む人は0%
心肺停止後の救命率は1分間に10%ずつ下がり、5分後には50%になってしまいます。
一分一秒を争う救急処置で、搬送時にエレベーター移動などで時間がかかったりすることなどが要因と考えられています。

2013年3月に札幌市西区で建設中のタワーマンションの一室で火事があり、たまたまそれを見かけました。
消防車のはしごが届かず、消火活動は難航。
19階の部屋が火事だったのですが、消防車のはしごは14階までしか届かなかったのです。
様子を見ていると朝7時頃と思われる火事の消化に昼すぎまでかかっていたようでした。
建設中だったため住民に被害はなかったものの、部屋は全焼しました。
作業用ストーブが火の出た原因ということです。
こういうのを目の当たりにしてしまうと、何かあったときに怖いかもというのが個人的な感想です。
メリット・デメリットの両方を考えての選択が必要
「セキュリティー」「利便性」「眺望」「施設」と高層マンションであるがゆえのメリットももちろんありますが、地面(地上)から遠いというデメリットがあり、緊急時には素早く対応できないというリスクがあります。
タワーマンション、高層マンションの高層階を否定するわけではありません。
むしろうらやましいです^^
でも、メリット・デメリットを考えて自分の生活スタイルにあうかどうか考えてから住んだ方がよいかと思います。
関連記事↓