JR北海道、マンション事業参入
JRの島田社長が4月12日の記者会見で、分譲マンション事業への参入を発表しました。
現在、新苗穂駅北口周辺(北5条東10、11丁目)で建設が予定されているタワーマンションから、大京や住友不動産の共同事業体として加わって、企画や販売等を習得していくとのこと。
この土地はJR北海道研修センター跡地で、JR北海道の土地です。
ただ土地を売るだけではなく、ノウハウを身に着けて次につなげていこうということですね。
JRグループの不動産会社はないの?!
JR北海道グループには、「北海道ジェイアール都市開発」という会社がありますが、JR北海道の土地を月極駐車場や店舗・事務所で賃貸したり、高架下のレンタル倉庫事業をしている模様です。
分譲マンションは前身の会社の時、1990年代に3棟分譲していたようですが、事業の継承はしていなかった模様。
今回、JR北海道の土地にタワーマンションが建つことから再びチャレンジという感じでしょうか。
苗穂駅北口西地区優良建築物等整備事業
工事着手 平成30年(2018年)夏予定
工事完了 平成33年(2021年)春予定
問題多し、どうするJR北海道
JR北海道は「札幌駅新幹線駅問題」が「大東案」に落ち着きましたが問題はまだあり、着工までの間に設計や設備を考えていかなくてはいけません。
日本ハムファイターズが「北広島市にボールパーク設立」を決めたことにより新駅についての検討もあります。
路線見直し問題(維持困難とした13路線-1路線は廃止決定)やJR石北線の土砂崩れの対応など、知っているニュースを並べてみるとどれも莫大な費用がかかりそうな問題ばかり。
そんな中での新規事業参入は、なぜこの時期にという感じもしますが、やはりマイナス要素ばかりではなくプラスに働くこともやっていかなければ、損失は補てんできませんしね。
札幌駅まで新幹線がやってきてもしばらくは赤字経営が続く模様です。
北海道に根付くには
北海道の人口は今後は減少が続き、人口密度も日本一低いです。
札幌市への一極集中が続いており、全道が寒冷地のため積雪が多く、その除雪や車両・施設の維持管理費にも膨大な経費がかかっています。
自家用車の普及と単価が高い長距離利用者の少なさもそれに拍車をかけています。
それに相まって、施設や設備の老朽化で経営自体が危ういです。
2010年から続いた事故や不祥事、取締役社長の自殺等で、政府が介入して経営陣を刷新したのが、2014年(平成26年)4月です。
昔に比べれば落ち着いてきたかの様に見えています。
個人的には応援したいのですが、北海道民にはなくてはならないJR北海道の路線維持をするために、別事業の方に手を出していくのは凶と出るか吉とでるか心配ではあります。。
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